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2014.08.10

ぷよぷよ連載小説・第七話

さて、ぷよぷよ連載小説第7回です!

今回はいよいよオリキャラさん本格登場です、
いつかイラストも書きたいなぁ…と思うほど外見もかなりイメージを膨らませ書きました。


第一話【夢の中での、再会】

http://araaranooniwa.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

第二話【雨音と、羽音】

http://araaranooniwa.blog.fc2.com/blog-entry-109.html

第三話【異世界からの、来訪者】

http://araaranooniwa.blog.fc2.com/blog-entry-117.html

第四話【音が降る夜の、決意】

http://araaranooniwa.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

第五話【邪なる聖者との、約束】

http://araaranooniwa.blog.fc2.com/blog-entry-141.html

第六話【銀色の、支配者】

http://araaranooniwa.blog.fc2.com/blog-entry-149.html










【支配者からの、難問】










「…君は…?」

ボクはしばらくして、少女に話しかけた。しかし、いつまでたっても目が慣れない。
湿った雰囲気に目をふさがれて、まるで―――そう、閉じ込められてるみたいだ。

すると、少女は微笑する。なぜだろう、暗がりの中でも彼女の顔はよく見えた。

「ふふ…ついてきなさい、亜麻色の魔導師」

そう言って、彼女は手を差し伸べたのだった。


5分ほど歩いただろうか。少女に手をひかれるまま、ボクは道をまっすぐ歩いていく。

どこまでもどこまでも、前は真っ暗な空間。
時折、両側から水の滴り落ちる音がこだまする。

それ以外は、彼女とボクの足音しか聞こえなかった。
ボク…これからどこへ行くんだろうか。

そういえば、ウィッチさんたちはどこに行ってしまったんだろう?
さっきの深い深い穴で一緒に戦って、それから見かけないけれど…

そんなことをボクが考えていると、急に視界が開ける。
ぱっと、白い光が飛び込んできて…。

そこは、広間のようになっていた。丸い壁にはぐるりと蝋燭が付いていて、
辺りを照らしだしている(ただ、炎の色がうす紫や目の覚めるような赤がちらついてたけれど)。

天井からは銀の星飾りが垂れ下がってて、床は一面ガラス張り―――
でも、ガラス越しに見えるのは不思議な模様だった。
赤、青、緑に黄色…まがまがしいほどの色がその床をおおいつくしてたのであった。

それに、蝋燭が付いているその上には、金の額縁に飾られたたくさんの写真も並んでいて。

中でもひときわ目を引くのは部屋の奥…要はボクの正面にある、大きなカーテン。
赤いカーテンの端っこは金のモールで縁取られてて、天井のこれまた金もレールからつり下がってる。

そこの部屋に入ると先ほどまでボクの手を引っ張って歩いていた少女の姿が
はっきりと表れた。

長い銀髪を上のほうを黒いリボンで結んである。衣装も黒いケープの上に黒いおおきなリボン、
ふんわりと膨らんだスカートはすそにあしらったフリルもも全部黒だ。

目は対照的に、キラキラと星が瞬く金色。そして、薄い唇。
一言でいえば、美人…いや、美少女、かな?

でも、彼女には驚くほど血の気がなかった。肌は真っ白だったし、
衣装からのぞく手足は細すぎるほどだった。

彼女は、生きてない―――まるで、人形みたい、だ。

「ようこそ、私の空間へ。お座りなさい」

少女がそう言って、何も置かれていないガラスの床に人差し指を向けると…

ぽぽぽ、ぽぽむ!

なんともこのシチュエーションには不似合いな、キラキラとした効果音。
それとともに現れたのは…白いソファじゃないか!

おまけに、端っこのほうはどこか靄みたいになってて、
そこからはソファ越しに奥のカーテンが見え隠れしている。

「さぁ、空いている場所に座りなさい」

少女はそういったけど…んん?ボクのほかに、人がいるの?
そう思って回り込んでみると…

そこには、ウィッチさんとシェゾさんが眠っているじゃないか!
ウィッチさんはシェゾさんの肩に頭をもたれさせているし。

「安心しなさい。彼らは私が眠らせているだけよ。あなたが座れば目を覚ますでしょう」

少女は、初めて会った時の微笑を崩さないままボクに語りかける。

ボクは、正直不安だった…なんだか、彼女の思うがままにされてるような気がして。
でも、このまま抵抗を続けてても仕方ないもんね。

そう考えたボクは、シェゾさんとウィッチさんの隣―――…一番右にそっと腰掛けた。
するとその瞬間、二人がゆっくりと目を開けたではないか!

「ふあぁ~…っ。あら、ここはどこなんですの?」

「む、此処は…闇の気配が感じ取れる。アルル…どこだ、此処は?」

二人とも目をぱっちりとあけて、きょろきょろとあたりを見渡している。
そりゃぁ、そうだよね…いきなり、こんなところに気が付いたらいたんだもん。

それを見たのか、少女は僕らの前に歩み寄ってきた。
カーテンを背にしたところで立ち止まると、僕らに会釈する。

「初めまして、亜麻色の魔導師に星屑の魔女、それに銀と闇の魔導師。
私の名前はアリア。何とでも呼びなさい」

前にかかる銀の髪をすくいながら、少女―――アリアは、顔を上げた。
金色の瞳が、きらりと光る。

「よくここまで来たわね…ほめてあげるわ。
そう、ここは『この世界』の中心よ」

そう言って、アリアは、くすりと笑う。
ボクは、彼女のただならぬ気配にぞっとした。

それに―――それに、『この世界』の中心ってことは―――
じゃあ、此処は、そして彼女は―――この世界の真実を知るカギ?

「さて、あなたたちがここに来たからには…『この世界』がなんなのかを話さなければならないわね」

そう言って、アリアは指をパチン!と鳴らす。
すると、彼女の後ろの大きなカーテンが、ゆっくりと開いていくじゃないか。

そしてカーテンが開ききった時、僕らの目の前に飛び込んできたものは―――

時計だった。それも一つじゃない、カーテンで覆い隠されていたスペースに
6つ、それは並んでいたのだ。

それぞれ、大きさも針の形や色すらも違う―――
そして、どれも奇妙なことに反時計回りで回っている。

「…これは…?」

ボクが口を開くと、アリアは腕を組む。
そして、囁くように―――そして、あまりにも冷たすぎる声でいう。

「これは、運命の時計。この世界の人々の運命、記憶、命を司っているの」

「待て」

ソファの左の方から声がした。シェゾさんの声だ。
何やら納得がいかない、という顔だ。

「この世界の人々の―――ということは、この時空単体に生きる人々の事か?
だとしたら、少なすぎる」

確かにそうだった。

以前フェーリさんが複数の並行世界―――及び時空の関係性を話してくれた。
ボクらは、誰の目にも留まらない『第十三並行世界』からやってきた…んだっけ。

でも、此処は第五並行世界。ボクらの故郷は…ものすごく力の強い魔導師が何十人かあつまれば
操れちゃう世界。だからこそ、向こうの世界は人数調整だってできるだろうけど…

「そうだよ、ボクたちは正式な並行世界にいるんだからこんなに人数が少ないわけないよ」

ボクは身を乗り出して、奥に並ぶ時計を指差した。
奥で時を刻んでいる…いや、まき戻しているかもしれないその時計たちは、確かに6つ。

するとそこで、アリアは髪を再びかきあげる。
そして、あの金色の瞳で僕らをじっと見つめた。

「あなたたち、此処が正式な並行世界といったわね…でも逆に、あなたたちも知っているはずでしょう?
虚無の世界は、強大な力を持った魔導師なら作れると。

私が最初、あなたたちに言った言葉を覚えているわよね?私は何と言ったかしら」

え、そりゃあ、確か『ここはこの世界の中心』って…

あ、待てよ。そうくると、この世界の中心点である場所にいるアリアは、
もしかして――――――

「あなたたちも察せるとは思うけれど、そう…私は『この世界の中心』に降り立つ
私が『この世界の支配者』。この世界のすべては、私が操っているの」

アリアの言葉に、ボクらは驚いた。
すると、アリアが咳払いをして人差し指を立てた右手を上から下に振りおろす。

すると、時計がかかっているスペースの前に大きなスクリーンが現れた!
そこにまるで幻影のようなカラフルな花々が映し出される。

「…そして、あなたたちを操っていたのも私。貴方達の記憶を改竄し、
この偽りの世界に閉じ込めたの。そうしないと、この世界は消えてしまうから」

アリアはスクリーンの画面に手を突っ込んで…(なんとそれは、アリアの手をいともたやすく呑み込んだのだ)
画面の中で乱舞する花々から一輪抜き取った。

「まず、私は何もない並行世界に一つの空間を作り上げた。苦労した覚えはあったけど、
理由は忘れてしまったわ―――もうはるか昔の話だもの。

さっきもいった通り、たったひとりで一から空間を作り上げるには、難しすぎた。
そう、『一から』なら―――そこで私は、兼ねてから十二個存在していた空間から少しずつ
『要素』となる部分を集めていったの。

第一世界からは、大海原を…第二世界からは街を丸ごと一個を…という風に。
それを少しづつつなぎ合わせて一つの国を作った。私がどんなに魔力を振り絞っても、
この並行世界自体には国一つ分しか作れなかったのよ。

それに、いくら世界を作れても、人がいなければ何ともならないわ。
私は―――そう、あの時は魔力が溢れるほどあったのね―――たくさんの人間を作り出した。

でも、私にだって作れるのは魔力のない人間だけ。魔導師は
ほんの数十名しか作れなかったの。

それでも、この世界は徐々に繁栄していった…人々は子孫を作り、
それは魔導師も同じだった」

そこでアリアは手に持つ花にふっと息を吹きかける。
するとそのお花も霧のように消えていった。

「ところが、ある日人口が増えすぎて私や魔導師たちだけでは統率できなくなっていった。
一魔導師はともかく、創造主である私ですらコントロールできないほどに人間の様々な感情は膨大になっていったのね。

そこで私は、新たな魔力源をどこかから連れてこさせようと考えた。
そうして選ばれたのが…そう、貴方たちよ。

ここの場所に連れてくるためには、まず対象が時空移動をした経験があるかどうか調べるの。
いくら人工的にとは言え、通常ではその負荷に耐えられない…本来ならば時空関係に携わるやつらをのぞいて、
それは、あくまで自然現象だったものだから。

そのためにあなたたちの事を、精神を、調べさせてもらったわ。

あなたたちは―――自分の意志ではないけれども時空間を移動した経験があるようね。
それにあなたたち…そう、一番右に座る、亜麻色の魔導師。

あなたはかなりの魔力係数を持っていた。魔導が混ざり合う世界ではあったものの、
その中では比較的平凡な生活を送ってきたあなたに、才能があったのよ」

そこで、急に、アリアはボクを指差した。それに思わずボクは肩をこわばらせる。

それに、それに―――疑問点ばっかり浮かんでくるよ。自分の意志ではないけれど
時空移動をした経験のある、魔導師だなんて…そんなことボクはしたことない…ん?

確かに、あったような気もするけれど…あれはいつだったかなぁ…
それに、ボクがその前にすんでいた世界…魔導が混ざり合う、そんな世界なんて…

…うっ。なんだか、いろいろ思い出そうとしたら頭痛がしてきた。

そんなボクを見てから、アリアはスクリーンに触れる。
するとさっきまで浮かんでいたスクリーンがぱっと消えてしまった…こつ然と。

「まぁ、疑問が頭に浮かぶのも無理はないわね。

…話を続けるわ。そして私は、あなたたち六人を元の世界から連れてきたの。
まずは貴方達3人、そして―――翡翠の魔王、青き格闘女王、赤き龍人の娘を」

…え?
ボクは、アリアが言った残り3人について当てはまる人を探してみた。

翡翠色の髪をした―――サタンさん。
綺麗な青いウェーブヘアーの―――ルルーさん。
赤いチャイナドレスを着てる―――ドラコ。

全員当てはまった。

隣を見ると、ウィッチさんたちもまさか、そんなという顔をしている。
まだあくまで可能性だけど…二人はドラコについて知ってるはずがない、でもボクにとっては親友だもん!

それにサタンさんとルルーさんだって、もともとエコロの家に…

あ。

ボクは忘れていた。そう、ちょっと前にシェゾさんが言ってた―――
『悪魔の姿は二種類あった』という話。

一人―――百年くらい前から今現在は青年、エコロの姿。
もう一人―――エコロの前に存在していたのは、黒い衣服を着た少女…

今目の前にいるアリアも…黒い衣装を着ている。
ということは、アリアが……

「そうそう、そういえば私が時空干渉をしている間に邪魔者が入ったわね。
そいつもまたこの時空間を自由に移動できるみたいで、私の空間内に入り込んできた。

貴方達を時空移動させている間は、そっちに魔力が集中してしまうから隙ができたのね。
でも居場所が悪かったわ。私はそれを見逃さなかった。

そこで私はそいつの記憶も書き換えた。貴方達と一緒に。

そう…あなたたちは、もといた世界では平和に過ごしていたものよ。
でもここでは、常に魔力を放出していなくちゃいけない。

そこで私は、邪魔者と同時にあなたたちの記憶を書き換えた。
魔導学校などとという馴染みやすい空間を魔力で作ったの。

そしてあの学校の生徒も、王城の人々も、この世界の王だって…
貴方達の深層心理に残る人々から抜き出したのよ。

ただ、貴方達の記憶に残る人物の中には、その人によって感じるイメージが違った。

分かりやすい例で言うと…魔導学校の生徒にいた赤い帽子の少女。
彼女は人によって、明るいとも、馬鹿正直とも、素直とも…馬鹿だという感情もあったわ。

私はそれらのイメージを統合し、一人のキャラクターを作り上げた。
そうやって、貴方達が馴染みやすい環境を構築していった。それが、この世界よ」

時空干渉。それを自在にできる存在。
そしてその人と一緒に記憶を消され、此処に飛ばされてきたボクたち六人。

あの日―――ボクが不思議な夢を見て、ボクらが悪魔の使い魔と呼ばれる人に出会った日。
そこから、運命は動いていたんだ…いや、それよりも前に。


ボクらが魔導学校に拾われるのも、ウィッチさんたちが王城の人々と出会ったのも、
すべては運命―――今目の前に立つ少女に操られる、偽物の運命だけれど。
ボクの中で、見る見るうちにパズルのピースがつながっていく。

邪魔者の記憶を書き換え、悪魔にしたのも彼女。
そしてボクが最初に感じた違和感だって―――書き換える前のボクの記憶が呼び起こしたものかもしれない。
そして王城の人たちにも事実を捻じ曲げた記憶を植え付け…
まって。それでも、彼女がなぜ途中で悪魔の役目を放棄したの?
そして今の悪魔に暴力を受けさせたのだって…

もしかして、アリアは…世界を邪魔する存在を、時空に干渉できる存在を、
…絶望に陥れようと、した?

長い月日を森で過ごさせ、村人からの暴力も受けさせて
絶望させようとしたんじゃないか。

それが彼女の狙いならば、その計画はうまくいってるのかもしれない…
ただでさえエコロさんの神経は弱り果てて、ルルーさんたちに頼りきりだというのに。

ボクが必死に頭を働かせているのを見てアリアは腕を組み、またほほ笑んだ。

「…そして、亜麻色の魔導師。貴方には重大な使命があったはずよね?
貴方だけにしかできないことをやって頂戴。

貴方はなぜあの時、あの夢を見たのか…それを見た自分には何ができるのか…
しっかりと考えてみることね。

さて、私―――支配者側から語れる『真実』をすべて話したわ。
もちろん私情は含まず、だけれど。ここで喋ったことはすべて真実よ。

さあ…ここから貴方達がどうするかは、先程の通り自分自身で考えなさい。

…そうだわ、此処で貴方達に問題を出しましょう」

アリアは楽しげに髪を揺らしながら、一番右の時計に触れる。
すると…反時計回りに回っていた時計の針が、正しい方向に向きなおったじゃないか!

それをみやって、アリアはボクらに呼びかける―――問題だ。

「儚く、今に崩れ落ちそうなほどもろいのに、いざとなると鉛のように重苦しくなるもの…
そして、ふとした瞬間に虹色に輝けるもの、なんだ?」

瞬間、広間を囲んでいた蝋燭の炎が急激に閃光を放ち始める。
眩しいのと驚いたのと混乱で、ボクは「わっ」と目をつむった…。



「…本当に、行ってしまうのか?」

王城の裏庭。大きく描かれた魔法陣の上にボクは立っていて、それを
王様や司祭さん、メイドさん、それにシェゾさんたちが取り囲んでいる。

「はい。さっきも言った通り、ボクはボクにしかできないしかできないことをやりに行こうと思います。
本当に、今までお世話になりました。短い間でしたが、ありがとうございました」

王様の問いに、ボクはなるべくしゃきっ!と答えた。
こうしないと、王様たちはみんな心配しちゃうだろうから。

あれからボクらは、木がつくとあの山のてっぺんで気を失って倒れていた。
そしておかしなことに…ボクたちがアリアと出会うきっかけになったあの穴が綺麗さっぱりなくなっていたのだ。

ボクらはそのことも含めて王様に報告した。
そして、アリアの言ったことも…ぼくらが覚えている限り。

そしてボクは、アリアの言葉の通り『自分にしかできないこと』をやり遂げようと思うんだ!

それは―――悪魔―――エコロに、会いに行くこと。
ウィッチさんやシェゾさんに一人じゃ危ないと言われたけれど、二人はむしろ、王様を守ってほしかった。

それに…ボクは、あの時エコロに直接約束したんだもん、ボク自身でやり遂げるべきことなんだよね、これって。

だからこそ、ボクが一人で行かなきゃいけない。そしてあの謎も解かなきゃいけない…
ボクがこの世界の中心の最後の記憶、アリアに出された問題を。

『今にも崩れ落ちそうなほど脆いのに、鉛のように重苦しくもなり虹色にも輝けるもの』

帰ってきてからあれこれ考えてみたけれど、全く答えは浮かんでこない。
…というか、問題が抽象的すぎるんだよね。

でもわざわざこの世界の真相を話した彼女が、ボク達のわからない
問題を出すわけはないのだ…なんとなく、そう感じる。

「アルルさん~♪」

ふと、間延びした声に呼ばれて振り向いた。
振り向いた先には、緑の司祭…ハーピーさんがいる。

「私に言えることは少ないですが…気を付けてくださいな~」

「そうよ!事情は複雑みたいだけれど、あなたならきっとできるはずだわ。でもくれぐれも無理しないでねっ」

ハーピーさんの前にしゃしゃり出るように、キキーモラさんも元気よく言ってくれる。
すると、その横でちゃぷん…と水のはねる音がした。

「あ、アルルさん、頑張って、ください…お友達として、何かあったら協力します」

「そう…あなたは前に進む…それが運命のミ・チ・ビ・キ・よ…覚悟して進みなさい」

水を入れた大きな盥につかりながら、セリリさんが尾びれを振る。
その横で、フェーリさんもひっそりと…でも力強い瞳で僕を見つめていた。

そう…ボクには、仲間がいるんだ。
これから何があったって、皆の言葉を胸に前に進まなきゃ!

と、ボクが決心しているとウィッチさんとシェゾさんもボクの前に歩み寄ってきた。

「アルル、くれぐれも気をつけろよ…俺達の分も、しっかりやってこい」

「そうですわっ、アルルさん!私たちもとても行きたいのですわよ、ですから私たちの分もバッチリやってくださいまし」

ウィッチさんに右肩を、シェゾさんに左肩をぽん、と叩かれる。

そう…そうなんだよね。ボクは、みんなに任されているんだ。もう後戻りなんてできない!
そう決心をしたボクは、ラグナス王に向き直った。

「じゃあ…お願いします」

ボクが今立っている魔法陣…これには、あの時ウィッチさんが書けた移動魔法の
パワーアップバージョンが施されている。

移動した後の体の負担も極力減らし、使用する側の魔力も最大限に抑えられるようにできたものだ。
ボクはあのときすでにエコロさんの家に行っていた、だからボクはあの時の景色を覚えてる。

ラグナス王は、よしきたというように手に持った杖を魔法人に打ちつけた。
すると、地面に描かれていただけの線がピンク色に浮かびあがり、光を放ち始める。

「さぁ…移動魔法をかけるぞ。目をつむれ」

ラグナス王の言うとおりに、ボクはうなずき、目をつむったのだった。



ふと眼をあけると、もうそこには既に付いていた。
あまりにも簡単すぎて…逆に呆気にとられてしまいそうだ。

でも、ボクはここから進まなきゃいけない…そう思い、前と同じように黒いこぢんまりした門をくぐる。
そして様々なお花が咲き乱れるお庭を通り抜け、家の前に立った。

ここでボクは、今までの事を話さなきゃいけないんだ…緊張と、ちょっぴり恐怖の混じるため息をついて、
一歩踏み出す。そして、ドアをノックした。

ボクが最初に『時空干渉者』に出会ったときと、同じように。

コン、コン、コン。

静かなお昼の森に、ノックが三回響く。ボクがそこで息をのんだまま待っていると、
キィィ…と、きしむ音を立てドアが開いた。

ドアのところに立っていたのは…スリットの入った衣装を着た、ルルーさん。
あの時と同じだ。でも、初めて会った時とは様子が違う―――ルルーさんは、そわそわと焦っていたのだ。

そして彼女は、ボクを見るなりすがるように言う。

「アルル…え、エコロが…大変なの」








続く









お待たせしました、ぷよ小説第7話です。

今回はようやくオリキャラ(!)登場&そのキャラが駄々喋りという
あらゆる意味で申し訳ない回になってしまいました。悪しからず。

さてさて、次回からいよいよ急展開になりゆきます、いつもだなんて言わないで!痛い!
と同時にいかんせんキャラの会話が長くなったりするかもしれませんが、そこはまぁ…気にせず(

次回は9月中旬に更新予定です。お楽しみに!
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この記事へのコメント
マイクロビキ(ヘヘヘヘブンレイ!!!!

しかしアリアさん……膨大な魔力を持ってるって言ったけどそれでも街ひとつなのか……サタン様ってすごかったんやな(いまさら

なすべきこと……なんだっけ(痴呆
Posted by マキJOY【伝説の超健全紳士】 at 2014.08.13 18:32 | 編集
うおおおおおおおおおおおおお
来たあああああああああああああああああああああ
ワッショオオオオオオオオオオオオオ(ry

アリアさんは膨大な魔力があるのか・・・
ということはヘンタイキャラですね!(錯乱)

いや、シェゾもサタンもエコロも後レムレスもヘンタイだからぷよぷよの世界ではスゴイ魔力=ヘンタイじゃないですか((殴
Posted by たかあき at 2014.08.13 21:59 | 編集
マキJOY様>>

アリアさんはサタン様には劣るけど膨大な魔力を持つロリっ娘です 本気出すとすごい(小声
あれですよー、よく学校で言われる「次の行動をどうするんだ、さっさと動けー」みたいなノリだと(

たかあき様>>

お、落ち着いてくださいな…落ち着いて…ハイ深呼吸…(催眠術
大体あってるから否めなくもないけど(おい)アリアさん変態じゃないです(ないです)
Posted by あらあら at 2014.08.14 20:12 | 編集
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