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2013.07.01

オリジナル小説

先日友達にちょっとしたオリジナル小説を書いてもらったので、
私がもそもそ清書してみますん。

ちょっと長くなりそうなので畳んでおきますね、
読みたい方は続きからどうぞ。











この物語は、広い広い宇宙の隅―――――
まだ大地が固まって数百年ほどしかたっていない星の物語。

そこは、地球から遠く遠く離れた場所、
その星の名は『ファンタンラー・マジレッティ』。

歴史こそまだ浅いが、誕生した生命体によって急速にその言語や文化が発達し、
その星にはあっという間にあちこちに大きな町が現れるようになった。

そしてこの星に住む生命体は我々人間と同じ容姿をしているが、
一つだけ違うものがある。
―――その星の生命体は魔法を使う事が出来るのだ。

使える、とは言っても生まれつき体内に魔力が宿る者とない者がいる。

生まれつき魔力がある者は、物心ついたときから魔法の練習ができる。
が、そうでない者は厳しい修行をして地道に魔力を付けるしかないのだ。

ここ近年で魔法の技術も成長し、もはやこの星に魔法は不可欠のものとなった。
そのためあちこちに魔法の学校が出来て、未来の魔法使いを着々と育てている。

その星の南のほうにある小さな村―――、
そこに、彼は住んでいた。



「ひ、姫っ…待ってくださいよー!」

村の市場の一角―――石畳の通りをかける少年の名は、『アレン』といった。

「駄目よ、早くしないと制限時間に間に合わないし―――」

アレンの追いかける少女の名は、『ミサーナ』という。
ミサーナが走るのを、アレンはただ追いかけるしかなかった。
―――――彼女を守るために。

バリバリバリッ!

「っ…きゃっ!?」

突然目の前で石畳を割られ、思わすミサーナは後ずさった。
石畳を割った存在は、のそりと起き上がる。

「…ギチギチギチッ…」

「くっ…大蜘蛛ですね、厄介だッ!」

アレンとミサーナの前に現れた、数十メートルもある大きな土蜘蛛は、
捕食すべき存在『人間』を前にして不気味な鳴き声を上げた。

「アレン、見てなさいよっ!!」

「えっ、ちょ、姫―――――」

ミサーナは、アレンが言うより早く大蜘蛛に向かって飛びかかった。

「ひッ、姫、いったいどういうおつもりで!?」

「決まってるじゃない、アイツを仕留めるのよっ!!」

そう言うが早く、ミサーナは腰元の鞘から愛用のレイピアを引き抜いた。
ミサーナがレイピアを握る両手の力を強めると、細い刃が黄金色に輝く両手剣になる。

「ふふ、行っくわよおおおおっ!」

ミサーナが叫びながら両手剣を大きく振り上げる。

「ああ、もう…仕方ありませんね、僕も援護します!」

アレンはミサーナが土蜘蛛に向かって両手剣を振り下ろすのを見届けて、
自らも土蜘蛛に向かって突進した。

ミサーナの刃が大蜘蛛の足の一本を切り裂くと、
バランスを崩した大蜘蛛は大きく地面に倒れ込んだ。

「仕留めたわ!」

石畳の上に降り立ったミサーナが不敵な笑みを浮かべ、
アレンもほっと胸を撫で下ろしたた刹那。

「ギ…、グギィィィィィィィィィィッッ!」

大蜘蛛がむくりと立ち上がった。
大蜘蛛は鳴き声とともにミサーナに向かって大量の糸を吐く。

「っ!?…きゃああああっ!!」

「姫ぇぇぇぇぇっ!」

ミサーナが蜘蛛の糸にとらわれる、その寸前の出来事だった。

「はあああああああああああっ!!!」

雄叫びをあげてアレンが大蜘蛛の懐に回り込み、呪文を唱えたのだ。

「ファイアー!」

アレンが呪文を唱えると、アレンの両手から火の玉が浮かぶ。
火の玉は大蜘蛛に向かって飛んで行き、大蜘蛛の真紅の右目を燃やした。

「ギチャアアアアアアァァァァァァァッッッッ!!」

大蜘蛛は急所を突かれ、再び地面に倒れ込む。
そして何度もその巨体を痙攣させていたが、そのうち動かなくなった。

「ふぅ…姫、大丈夫ですか?」

アレンはミサーナに駆けより、手をミサーナに向かって伸ばす。

「ええ…私は大丈夫よ…ありがと」

ミサーナはそっとアレンの手を取り、ゆっくりと立ち上がった。



「全く…どうなる事かと思いましたよ!」

夕闇が空を支配し、一番星がその姿を現しだす頃、
アレンとミサーナは、二人並んで明りが付いた市場の道を歩いていた。

市場の店は徐々に荷物を片づける者もいて、徐々に道行く人の姿も消えていく。
それはまるで、闇に人々が解け込むのを恐れていたようだった。

「今回は二人で協力して魔法動物を狩るんですよ―――目的わかってます?」

「まあ良いじゃない、勝てたんだし…しかも、倒した相手はなかなか強力よ?
それを倒せる時点で、私たちすごいと思うけど」

「うーん…そうなんですかねぇ」

たしなめるように自分に伸ばされた手を、ミサーナは軽くふりはらった。

「…それに、今回の戦いでは、なかなか良くできたと思うわよ…アレン?」

ミサーナはアレンを見た。アレンの横顔は夕闇の赤みがかった藍色を受けて、
さながらそれは冒険から宿に帰る勇者のようだった。

ミサーナはその憂いに満ちた横顔と、
自分が思っていたよりも凛々しい瞳にしばし見とれていた。

「…姫、どうされました?」

「…!な、何でもないわ、ただ、貴方の目の下に隈が出来てるなぁ、と思って」

突然アレンに声を掛けられてミサーナは、とっさのいい訳でごまかす。
だが彼の目の下に大きな隈が目立つのは本当で、
ミサーナは何とかうまくごまかせたかと不安と期待でアレン(の目の下)を見た。

アレンは市場に並んでいた鏡で自分の眼もとを確認して、ああ、とうなずいた。

「そういえば最近ずっと魔法の勉強に打ち込んでいましたから…」

「魔法を使うにはちゃんと体の調子も整えなきゃならないのよ、睡眠もとらなきゃ」

「そうですよね…でも、最近成績が悪くて」

アレンは苦笑いして、ミサーナを見た。
ミサーナはアレンにどぎまぎしつつも答える。

「えー…と、まあ私が居るから大丈夫よ、二人でいれば大丈夫!」

ミサーナの言葉の通り、彼女には大きな『素質』があった。

ミサーナはとある国の国王の娘―――いわゆる貴族だ。

しかもミサーナの父は伝説の大魔導師の血筋を継いでいるため、
ミサーナも大抵の魔法なら使えてしまうのであったのだ。

『貴族』は、必ず『付き人』を一人従えていなければならない。
例えば―――――アレンが、ミサーナの付き人だというように。
『付き人』は『貴族』の命令に絶対服従で、逆らうと罰せられる。
そのため、『貴族』に従う多くの『付き人』は、自らの意思を半分失いかけているそうだ。

だが、アレンとミサーナは違った。
アレンとミサーナは今もこうして仲良くしていられるのだ。
元々二人が幼馴染という事もあってか、ミサーナの両親がアレンの住む
この村の学校に転入させることを決め、現在の二人が居るのだった。

「ふふ、今日の夕食はなんでしょうね―――お腹空いたわ」

「僕もです、さ、姫…早く帰りましょう!」

手を取り合って走るその影は、いつまでも幼馴染の二人の姿を映し出すようだった。



二人は同じ学校に通っていて、寄宿舎も同じ号棟だった。
「2号室」と金の文字で描かれた小さな木の扉をくぐる―――がその前に、
扉をくぐるには二人がここの学校の生徒かを確認しなければならなかった。

「ホーリー!」

二人で同じ呪文を唱える。
二人の手から魔法陣と光が飛び出し、それも儚く消えた。
すると扉が自然に開き、二人はその中をくぐって言った。

大きな町などでは幾つもの複雑な魔法陣を使う厳重なチェックが行われるが、
ここは所詮小さな村、そしてこの村人のほとんどが魔法が使えない体質のため、
このような簡易な検査ですんでいるのだ。



暗い暗いアレンの部屋を、蝋燭の灯りだけが照らす。
現在の時刻は午前1時―――静かな部屋を、ただペンが文字を書くカリカリという音だけが響いていた。
ノックの音が聞こえた。こんな時間に誰だろう、とアレンはドアを開けた。

「まーたこんな時間まで勉強して…アレン」

ドアの向こうには、ミサーナが居た。

「どうしたんですか、姫?」

「いいえ、大した用事は無いわ…ただ、貴方はとても勉強熱心なんだなあ、と思って」

「ただ勉強の成績を伸ばしたいんだけですけどね…はは」

アレンは、珍しく気の口調の優しいミサーナに驚きながらも、
そっと苦笑いを込めた。

「…でも、アレンは十分努力してると思うわよ」

「…そう、ですか?」

アレンは、ミサーナを見た。ミサーナの長い栗色の髪はまっすぐ下りて、
真紅の瞳を輝かせるその姿は、やはり王族の娘の堂々たる雰囲気を持っていた。

「…まあ立ち話もなんですし、入っていってください、姫」

「そうね…ありがとう」

そして二人の人影が部屋に入った後、ドアはガチャリとしまった。

満月が輝く夜―――――
夜は更けるときは、まだまだのように感じられた。



続く



…えー、しばらくブログ更新できなくてごめんなさいっ…

しかし、今回久々に今回のような本格的な文章を書いた気がします。
結構時間がかかってしまった…!

えー、次回はアレンとミサーナの過去をもうちょっと掘り下げて行こうと思います、
マギの小話も、近々更新したいなぁ。

…ご期待ください!(
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この記事へのコメント
おお、オリキャラ小説ですか…!
何もないところから作るって難しいですよね…すごいです
特にネーミングセンスがうらやましい
私も今書いているぷよ小説が終わったらオリキャラ小説を始めるつもりですけど
ネーミングセンスがオワタァです(
これから連載頑張ってくださいね!
Posted by ルビ at 2013.07.02 19:33 | 編集
ルビ様>>

おお…ルビ様もオリキャラ小説始めるんですね、楽しみです!
ホントに1から設定やキャラを考えて書くのは難しいです、
でも皆様のコメントや感想を糧にしてこれからも連載頑張ります(`・ω・)

ちなみに名前は『進撃の巨人』という漫画のキャラ名をこっそりオマージュしてます、
アレンは、主人公のエレン・イェーガーから。
まあただ彼の名前は「エ」レンを「ア」レンに変えただけで非常にストレート(
ミサーナは、ヒロインのミカサ・アッカーマンから。
当初彼女の名前はただカを抜いてミサになっていたんですがなんか物足りないと思い
ミサになんかそれっぽいの付けてミサーナに。
…要は完全オリジナルなネーミングってわけじゃないっていう(´・ω・`)
Posted by あらあら【魔物を屠る!ウィィィィグィィィィ!】 at 2013.07.02 20:19 | 編集
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